ある鼠のためのレクイエム

今日は、久しぶりに強く降る雨の中の帰宅でした☔


家が近づいてきた辺りの、少し先の道路の真ん中に、ゲンコツほどの物体が。


春先のこんな日には、よくカエルが出ますが、そんな時期でもないし、なにか?と思って近付いて見てみたら、なんと、鼠、、、


車にでも轢かれてしまったのか、動かず横たわっている。が、私が見た瞬間、『ヒューッ』と、打ちつける雨の音より大きな声をだして、身体いっぱい息を吸った。


生きてる、、、


降り止まぬ雨に全身グッショリ濡れて、冷たいコンクリートの上に横たわる瀕死の鼠。


こんなことを書いたら、気持ち悪いって思われるかもしれないけれど、その光景は、とても、とても、憐れで、、、


助けることは出来ないけれど、何かしてあげれることはないか思案し、せめてもと、鞄から五線紙を一枚だして、上に乗せました。


そのとき、少しだけ、尻尾がピクッと動きました。


どうか、冷たい雨に身体は冷えきってしまっても、今際の時に、少しでも心に温もりを感じて、心安らかに旅立てますように、と願って、手を合わせ、その場を去りました。


家についても、鼠のことが頭から離れず、思いたって、曲を書きました🎹


その鼠のためのレクイエム


ある鼠のためのレクイエム